世界人口の1%にあたる富裕層が保有する資産は、それ以外の99%の人々の資産全てを合計したよりも多い
段々物騒な世の中になってきたような気がします。犯罪が凶暴化しているような気もします。重機を使って貴金属店に押し入ったり、ちゅうちょ無く人を殺めたり、執拗に後をつけたり、我が子まで殺めたり。なぜでしょうね? 人の心が荒んできているのでしょうね。なぜ荒むのでしょうか?
一つは間違いなく格差が大きくなってきたからだと思っています。
偉い人が言いました。「企業が十分に潤えば、あふれた水がしたたり落ちるように世間も潤う。」と。トリクルダウンの理屈ですか。そんなことは絶対にありませんよ。その証拠に大企業の内部留保という貯め込んだ資金は史上最高額(446兆円2018年)なのに賃金は上がりません。
それどころか「世界人口の1%にあたる富裕層が保有する資産は、それ以外の99%の人々の資産全てを合計したよりも多い。」(2017年オックスファム)「日本では平成24年度の時点で6人に1人の子どもたちが貧困状態にある」(平成24年厚生労働省)が実体なのです。
富は著しく偏るのであって均等に分配されることはありません。金持ちはますます金持ちに、貧困層はますます増えていくのが現実です。はてさて、「美しい日本」はどこに行ったのでしょうか。「美しい日本の心」はどこに行ったのでしょうか?