我が思いを遣る
台風3号が足早に去って行き、ホッとしていたところにとてつもない豪雨です。福岡県や大分県を中心に、「50年に一度」という大雨にみまわれました。多くの方々が犠牲になられ、着の身着のままで避難しておられる皆様も何かと不安な日々をお過ごしのことと思います。心よりお見舞い申し上げます。
熊本も降りました。夜中に激しい雨音と雷鳴で目を覚まし、眠れないまま近親者のことを心配する夜が幾晩か続いています。
熊本も「千年に一度」という大地震に遭遇し、まだまだ復興半ばです。被災者の心情はよくわかります。生活物資も必要ですが、何よりありがたいのは人の繋がりです。「寄り添う」などと耳に心地よい言葉を使わずとも温かい眼差しで人は繋がります。その眼差しがあれば、災害復興の任にある者が「(東京でなくて)あっちの方でよかった。」などという表現をするはずはありませんし、おんぶされて現地を視察することもありません。地震といい、台風といい、大雨といい、我が国はなんと天災の多い国であることか。だからこそ被災者に対して眼差しを向ける、我が思いを遣ることが大事なのだと心底思います。